新宿三丁目
「新宿三丁目」は新宿駅から少しだけ離れた、百貨店が近い乗換駅、です。なのですが、出口によっては、出たらそこは「新宿二丁目」になります。
3丁目と2丁目、この値が一つ違うだけで、えらい印象が異なる場所となります。そう、オネエの聖地として「新宿二丁目」というワードは世間によーく浸透していますね。
困ったことに二丁目で働いたことが有ったので、そのとき良く行っていたお気に入りの味噌ラーメンをご紹介します。・・・いえ、技術者として働いていました。よく淡い色のシャツを着る僕ですが、いいえ、違います。違うってば!
お店へ
新宿駅と新宿三丁目駅との間&周辺は、なかなか長く入り組んだ地下通路により接続されています。慣れないで舐めて歩くと、どこにいるか分からなくなる、そんな魔性の洞窟としても有名です。
Googleマップがあるから平気、とか言ってると、地下ではGPSが上手く働かなかったりしてハマることが良くあります。そういうときはどこでもいいから最寄りで、すぐ地上に出ることが大切です。
新宿駅から、地下だけを通って、ごく近くまで来ることも可能です。C3出口へ向かいます。地下でルノアールの前を通り過ぎ、そのあと階段でちょっと上がり外に出ると、もう左手にすぐお店が見えるかと思います。
たぶん、ちゃららー ららっ、とチャルメラなサウンドが聞こえてくるかと思います。うるせえな今どき、とか少し思いつつも、どうか音の鳴る方に行ってください。
希望軒
希望軒 は兵庫・姫路が発祥のお店で、なかなかの歴史があります。チェーン展開していますが西日本が中心であり、東京ではこの 新宿三丁目店 が唯一となります。
一見すると、「姫路ブラック」という名の、真っ黒な醤油ラーメンがメインに見える売り方をしているのですが、いえいえ、味噌やとんこつにもこだわりがあり、それぞれ三種用に、異なるスープを用意しているのでした。
ごま味噌ラーメン
前は食券を購入するシステムだったのですが、最近の改装からは、口頭での注文スタイルになったようです。
今も配っているかはわかりませんが、昔は「大盛り または 味玉」引換券を良く出していて、なぜか券を回収しないので、常に味玉を無料で付けることができます。
ということで、750円で味玉つきの味噌ラーメンが頂けます。
濃厚ながら臭みの無い、とろりとした白湯スープに、香ばしい味噌が溶けたスープです。やや辛い味噌が絡んだ挽肉、もやし、薄めのとろとろチャーシューが数枚、ねぎがわしゃわしゃと乗ってきます。
テーブルには、小さめに切られた海苔が入った大きなボトルが置いてあり、トングでつかんで乗せ放題です。また、小さめの瓶に詰められたニラキムチが有り、こちらが絶品です。つぶ入りラー油と合わせて掛けて辛さを調整します。
料金の上がるオプション追加により、辛みの段階をどんどん増すことも可能なのですが、食べながら自分で、ラー油とニラキムチをじわじわ入れることで味を好みにしてくほうが、断然おすすめです。
本当に美味しいスープなので、味が分からなくなるほどに辛くしないほうが良いと思います。もったいない。スープを減らしたくないので、あえて麺を大盛りにしないようにする位なので。
麺は太めで、ほど良く茹でて出てきます。ゆで加減がいつも同じで、いつでもジャストな歯触りで出してくれます。これが実にバランス良く、とろりんスープに合います。いくらでも食べて飲んで、ってできそうな具合です。
そういえば、世の中ではたまに見るのでが、初めていった店で、麺の堅さを偉そうに指定する人っていますが、あれ何のつもりなのでしょうかね。バリ堅めで、とか変な言葉を言う、いけ好かない感じのしなびたおっさん。
太麺でそんなことしたら、どうなると思ってるのかな。おしゃれなイタリアンの店でパスタを頼んでも、同じこと言うのかしら。言わないよね。言えよ、ラーメン屋さん舐めんな。お前は全部を生で食え! 素人がシェフに上から指示すんな。
なお、ここは味玉も美味しいです。中がとろとろで程よく染みており、スープと海苔が良ーく合います。おひとつ付けて召し上がれ、です。
まとめ
おそらくですが、僕が生涯で、一番多くの回数を食べた味噌ラーメンであり、店が存在する限りはずっとチャンピオンなんじゃないかと思います。近くに居た頃は、毎週、いや週2ほどで行ってました。
いつ行っても期待を裏切らず、まったく同じテーストのものを出してくれます。ランチタイムを過ぎてから、もしくはその前にしか行ったことが無いので、余裕あるオペレーションが出来る時間帯だから、というのはあるかもしれませんが。
ちなみに一度だけ、醤油ラーメン(希望軒ブラック)を注文したことがあります。そのときは、なんと味噌用スープが切れているときででした。もう帰ろうかとも思ったのですが、せっかくなので一度は名物? をと思い、食べてみました。
味噌向けの白湯スープとベースは同じだと思いますが、よりあっさり煮詰めたスープを用いて、コクのある焦げ感のある醤油だれをブレンドしたスープでした。こちらは醤油が好きなら合いそうでした。
美味しかったけど、僕には醤油がしつこくてダメでした。胡椒をどんどん入れて誤魔化そうとしたけど、スープ全部飲むこと出来なかったです。たぶんですが、同じベースを使った、塩ラーメンのほうが万人受けしそうな気がします。
なかなか近くに行くことが無くなって、食べにいけず寂しいのですが、僕にとっては本当にチャンピオンな味噌ラーメンなので、どうにか時間を作って定期的にいきたいなと思っているお店です。ええ、スープは全部飲んじゃいます。